おこがましいけれど、伝えたくて筆を執りました

 昨年、髙橋海人さんをきっかけにKing & Princeに深く魅せられた私ですが、永瀬廉さんのことは以前から知っていました。

『おかえりモネ』『わげもん』で見ていましたし、「国宝級イケメン」のニュースでも目にしていたので。

けれども彼が、King & Princeに所属してることも、存続を選んだ2人のうちの1人であることも、恥ずかしながら去年2023年の春に初めて認識しました。

 

 キンプリだと認識せずに見ていた当時の印象は、悪くもないけど、正直なところあまり良くもなくて。例えるなら「薄氷みたいな子」やなと感じていました。

見ている分には良いけど、冷たくて、触れようとすると安易に割れてしまいそうで、決して近づくことを許さない、そんな印象。

 

 去年「King & Princeの永瀬廉さん」として見るようになって間もなく、元々抱いていた印象とは違う面が沢山あると気づいたし、面白いくらいの速さで良い方へと更新されていきました。

ただ「薄氷」のイメージは依然としてあって。

見たドラマの影響ですが、廉さんの役柄って陰のあるというか闇を潜めている印象が強くて、それが嘘っぽくも見えなくて…

 そんなふうに去年は、良い印象もぐっと増えて素敵な人やなと思いつつ、でもどことなく…ちぐはぐと言うか、とりどりに散らばっていました。

私自身とは共通項が見当たらないし、捉え所が見つからず、心理的な距離が遠い人だと、訳もなく淋しさすら感じていました。

 

 その淋しさが覆り、豊かさへと開拓されたのが今年2024年でした。

厳密に言うと、起点は去年の大晦日

FC動画の中で「列車の旅がしたい」という話をしていて、それを聞いた時、妙にすとんと納得しました。とりどりに散らばった印象の下にある確かな地盤に、ようやく私も気づけたようで息を呑みました。

「列車の旅」と「見たい景色」が私と同じで、仮に共通項がそれだけだとしても、応援するのを許されたように感じて、何だかほっとしたのを覚えています。

 お誕生日のInstagram開設にも心動かされました。中でも私は、時折アップされる風景の写真が好きで。廉さんの静謐で悠々とした心根が映るような気がしています。

独りよがりな上に的確な説明もできませんが、心が洗われて、ふわりと掬い取って肯定してもらえた気になります。

 あとは、今更私が綴るまでもなく、様々な事柄が廉さんの身に起こった一年だったとお見受けしますし、推察もします。

そんな中で私は、廉さんのナチュラルな笑顔にとても救われました。

「くしゃ」と軽やかな音がしそうな、やわらかな混じり気のない笑顔が素敵だなと感じます。

 

 名前と顔以外ほぼ何も知らなかった頃から今に至るまで、単に私の心の傾け方が変わってきただけで、決して廉さん自身の人となりが激変したわけではないのだろうと思います。

けれども、私が廉さんに対して抱いていたちぐはぐな違和感がきれいに取り払われたことで、この一年で私の世界は確実に拡がり、誇れるものが増えました。

 永瀬廉さんと髙橋海人さん、2人の作るKing & Prince、キンプリチーム、生み出す世界と作品、そこに関わり纏わる人々やものごと__

私がそれらにどれだけ魅了されようとも、どこまで行っても、良くも悪くも、所詮は外野で赤の他人に過ぎません。たとえ「キンプリの輪」に加えてもらえたとしても、その前提は忘れないでいようと思っています。

だからこそ節度をもって「愛ある無関心」を貫こうと思えます。

 

 私は何をするにも遅咲きで保守的で…アピールの仕方や外向きの見せ方が下手だと痛切に感じています。

ただ、無いものに憧れて羨んで嘆いても仕方ないから。私なりに道を踏み固めれば良いか。そんな境地です。

そして今、書き綴りながら気づいたのですが。

そういう自己分析ともいうべき内省の機会も、おそらくキンプリに出逢わなければ得られなかった。

結びに海人さんの言葉を借りると「奇跡」です。

その「海人さんへの今年もありがとう」は、また日を改めます。